「お小遣い教育」において、「値段をチェックする習慣づくり」をおすすめしています。
これは、上手にお金を使えるようになるための大事なステップの1つです。
なぜなら、物には値段があって、それを意識して買い物することが金銭感覚を養うことにつながるからです。
大人であれば、いつも買う商品の値段を確認することは少ないかもしれません。
しかし、似たような商品が並んでいるときや、今日はこっちの商品買ってみようかな、という時は、
自分の中に ある「だいたいこれくらいのはず」といった価値基準を参考にされることも多いのではないでしょうか。
子どもは、そういった経験が少ないのが当たり前。
なので、スモールステップを踏みながら、買い物スキルをアップしていけばいいのです!
実は最近、実感したのですが、総額表示が義務化されるようになって、
子どもに値札の見方を説明するのが楽になり、子どもも値段チェックをしやすくなりました。
■総額表示とは
2021年4月より、店頭での値札・棚札は、必ず税込み価格で表示することが義務化されました。
チラシ、カタログ、広告なども対象です。(※レシートは、対象外)
これは、買う側(消費者)が支払うまで総額がわかりづらかったり、支払い価格を誤って認識したりするのを防ぐためや、税込みや税抜きが混在していると価格を比べにくくなることを防ぐためです。
つまり、私たち消費者にとって優しい表示に統一されるようになったのです。
これで「980円!1,000円以下だ、よし買おう!」
レジ持って行ったら「1,078円です!!」←税込(10%)で1,000円超えてた・・・
っていう、ややこしい事もなくなったのです。
これで、「なんかやられたわ~」っていう感覚も減りますね。
■金額が大きいほうが、実際に支払う金額(に近い)
総額表示が義務化されたとはいえ、税抜き価格のほうが目立つように表示されている値札が多いのも事実です。
いつも行くスーパーでは、目立つ税抜き価格表示の下に、( )書きで「参考税込み価格」といった表記がされています。
これは、1個単体で買えば消費税込みの価格だけれども、複数個買うと消費税分1,2円のずれが生じるためだと思われます。
大きいサイズで目立つ表示をされている方に目を奪われがちですが、これはもう慣れるしかありません!
娘は、最初混乱していましたが、値札を見る時には、書かれている数字の「金額」が大きい方を確認すると良いことを伝えています。
このとき、「消費税」についても話をしてあげると、何にお金を支払っているかの理解が少しずつ進んでいくでしょう。
■娘の買い物の楽しみ方
値札の見方を覚えた娘は、特にお菓子売り場での、値札チェックに余念がありません (笑)
まずは、値札を見て、金額が大きい方をチェックしています。
そのかいあってか、駄菓子を買いに行くときには、自分で予算決めにも挑戦しています。
ぜひ、親子で一緒にお買い物に行くときには、お子様に商品の値段チェックを頼んだりしながら、金銭感覚を磨くトレーニングをしてみてくださいね。
〈出典〉
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ファイナンシャルプランナー 原田幸子